南極でもオーロラが観測できますか?

はい、南極でもオーロラは観測できます。

北極のオーロラと同様に、南極の夜空にも美しい光のカーテンが現れます。以下に、観測できる条件や時期、名称についてまとめました。

1. 南極のオーロラの呼び名

北極のオーロラ(ノーザンライツ)に対して、南極のオーロラは以下のように呼ばれます。

  • サザンライツ (Southern Lights)
  • オーロラ・オーストラリス (Aurora Australis)
  • 南極光(なんきょくこう)

2. いつ見られるのか?(観測時期)

南極でオーロラを見るには、「空が暗いこと」が絶対条件です。

  • ベストシーズン:2月下旬 〜 10月中旬
    • 南極の冬にあたる時期です。
    • 特に、太陽が一日中昇らない「極夜(きょくや)」の時期(6月〜7月頃)や、夜が長い春・秋は観測のチャンスが増えます。
  • 見られない時期: 11月 〜 1月頃
    • 南極の夏は「白夜(びゃくや)」となり、一日中太陽が沈まず空が明るいため、オーロラが出ていても肉眼で見ることができません。

3. どこで見られるのか?

「オーロラ帯(オーロラベルト)」と呼ばれる、地球の磁極を取り巻くドーナツ状のエリアで見られます。

  • 昭和基地(日本)
    • 日本の観測拠点である昭和基地は、ちょうどこのオーロラ帯の真下にあるため、世界でも有数のオーロラ観測スポットとして知られています。
  • その他の場所
    • 南極大陸以外でも、オーロラ活動が活発な時には、ニュージーランド南島やオーストラリアのタスマニア島などから、南の地平線付近に赤いオーロラが見えることがあります。

北極のオーロラとの違いは?

基本的に発生する仕組みや光の色は北極と同じです。また、「共役点(きょうやくてん)」と呼ばれる地球の磁力線で繋がった北極側と南極側の地点では、ほぼ同時刻に同じような形のオーロラが発生することが分かっています(例:昭和基地とアイスランドは繋がっています)

北極のオーロラはノーザンライツ、南極のオーロラはサザンライツなのですね。

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