人間万事塞翁が馬
昨晩、会社の先輩を「なんとなりますよ」と励ます夢をみました。「なんとかなる」という意味の「人間万事塞翁が馬」ですが、私は由来を知らないのでChatGPTに聞いてみました。
答えは以下の通り。
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじ さいおうがうま)」の由来は、中国の古典『淮南子(えなんじ)』という書物に収められている「人間訓(じんかんくん)」の中の逸話です。
🐎故事のあらすじ(塞翁の話)
昔、中国の北方の国境近くに住んでいた**塞翁(さいおう)**という老人がいました。ある日、彼の馬が逃げてしまいました。
1. 馬が逃げた → 周囲「災難だ」
しかし塞翁は言いました:
「これは幸か不幸かわからない。」
2. 数ヶ月後、その馬が立派な野生の馬を連れて戻ってきた → 周囲「幸運だ」
塞翁はまた言いました:
「これも幸か不幸かはわからない。」
3. 息子がその馬に乗って落馬し、足を折ってしまった → 周囲「不幸だ」
塞翁は変わらず言いました:
「これも幸か不幸かはわからない。」
4. その後、戦争が起こり多くの若者が徴兵され命を落としたが、息子は足が悪かったため徴兵されず無事だった
✨意味・教訓
「一見、良いこと(幸運)や悪いこと(不運)に見える出来事も、長い目で見れば逆の結果になることがある。だから、目先の出来事に一喜一憂するべきではない」という人生観を表しています。
📝補足
- **「塞翁」**とは「塞(国境の砦)の老人」の意。
- 「人間万事」とは「人の世のあらゆる出来事」。
- 成句としての成立は後世(唐代以降)ですが、由来の話自体は前漢時代の思想書『淮南子』にあります。
なるほど、「なんとかなる(悪いこともうまく行く)」とはニュアンスが異なりますね。良いことも悪くなるので、目先の出来事に一喜一憂すべきではないというのが本来の意味でした。大変勉強になりました。
2025.7.26